Claude Code の使い方入門。最初のひと声で何が起きるか体感する
インストールが終わって、最初の入力欄が点滅している画面の前。難しいプロンプトを考える前に、まずは気軽にひと声かけてみるのが正解です。この記事では、最初に試したい3つの依頼を順番に体感していきます。
はじめに
前の記事でインストールと初回起動が終わって、いま画面のなかに入力欄が点滅しているはずです。ここに何を打てばいいか、最初は誰でも少し迷います。
私もそうでした。「最初のひと言で印象が決まったらどうしよう」「ちゃんとした書き方があるんじゃないか」と身構えてしまって、しばらく入力欄を眺めていた記憶があります。
結論から言うと、最初は気軽に話しかけて大丈夫 です。完璧なプロンプトを考えてから打つ必要はありません。むしろ最初の数回は、Claude Code がどう動くかを自分の目で見るための練習 だと思ってもらえると、入り口がぐっと楽になります。
この記事では、最初に試したい3つのひと声を順番に体感していきます。読み終えるころには「あ、こういう感じで使えばいいのか」という感覚 がつかめるはずです。
プロンプトとは「ひと声かける」こと
「プロンプト」という言葉が少し堅く感じる方もいるかもしれません。でも中身は単純で、Claude Code に向かって「これお願いね」とひと声かける文章 のことです。
ChatGPT などのチャットAIに質問を投げるのと、書き方そのものは似ています。違いは、Claude Code はその場で手を動かしてくれる ところ。質問に答えるだけでなく、ファイルを開いて読んだり、書き換えたり、コマンドを動かしたりまでやってくれます。
Web制作の現場で例えると、新人スタッフに「これちょっと見ておいて」と渡す感覚 に近いです。完璧な指示書をつくらなくても、ざっくり依頼すれば動いてくれて、ズレていたら「いや、こっちじゃなくて」と返せばいい。その軽さで構いません。
最初のうちは、敬語でも、ですます調でも、命令形でも、どれでも通じます。「自分が普段、人に頼むときに使う言葉」 で話しかけるのが、結局いちばん自然な依頼になります。
最初に試したい3つのひと声
ここからは、実際に手を動かしていきます。読む → まとめる → 触らせる の順に、少しずつ Claude Code にやってもらうことの幅を広げていく流れです。
順番に意味があります。最初の2つは「ファイルを読むだけ」なので何も書き換わりません。3つ目で初めて「ファイルを変える依頼」を体験します。何が起きるかを段階的に確かめながら進める のが、最初の慣らしには一番安心です。
なお、ここからは何かしらのプロジェクトフォルダのなかで claude を起動している前提で進めます。前の記事でも触れたとおり、cd で対象フォルダに入ってから起動するのが基本です。
1. 読む — このフォルダの中身を見せてもらう
最初のひと声はこれです。
このフォルダの中身を一覧で教えて
これを打って Enter すると、Claude Code が自分でターミナルのコマンドを叩いてフォルダを覗き、結果を整理して返してくれます。
ChatGPT に「Macでフォルダの中身を見るコマンドは?」と聞いたら ls という答えが返ってくるだけですが、Claude Code は その ls を自分で実行してから結果を読み上げてくれる イメージです。質問の答えではなく、結果そのもの が返ってくる感覚です。
最初にこれをおすすめする理由は、何も書き換わらないから です。失敗してもファイルが壊れる心配がなく、安心して動きを観察できます。
2. まとめる — README を読んで要約してもらう
次は、ファイルの中身を読んで要約してもらいます。
README.md を読んで、何のプロジェクトかひと言で説明して
これを打つと、Claude Code が README.md を開いて中身を読み、要点をまとめて返してくれます。
私が最初にやって面白かったのはこれでした。コピペや手作業をいっさい挟まず、ファイルを開く・読む・要約する を一気にやってくれた瞬間に、「これは確かに今までのチャットAIとは別物だ」と腑に落ちたのを覚えています。
README.md がないフォルダだったら、package.json でも index.html でも、何かしら中身のあるファイル名に置き換えて試してみてください。要点は、Claude Code が自分でファイルを開いて読みに行く動き を体感することです。
3. 触らせる — ファイルをひとこと書き換えてもらう
最後は、いよいよファイルの書き換えを頼んでみます。
README.md の冒頭にひとこと挨拶文を足して
これを打つと、Claude Code は 「いまから README.md をこう書き換えますが、進めていいですか?」 という確認を出してきます。読むだけの依頼と違って、ファイルが実際に変わる依頼では、実行に移る前にひと呼吸置いてくれる 設計になっています。
承認の出方については次のセクションで詳しく扱います。ここでは「3つ目の依頼を投げると確認が出てくる」という流れを体感できれば十分です。
「いま動かしてもいい?」と聞かれたら
ファイルを書き換える依頼や、コマンドを実行する依頼を投げると、Claude Code はそのまま手を動かさず、実行前に確認 を出してきます。具体的には、変更後の内容や実行するコマンドの中身が画面に表示されて、Yes / No のような選択肢が並びます。
これは Claude Code が 「勝手にやらないための安全装置」 として持っている仕組みです。間違った場所のファイルを書き換えそうになったり、意図しないコマンドを叩こうとしているときに、手前で止まって人間に判断を仰ぐ というつくりになっています。
身近な例で言えば、SNS のアプリを連携するときに出る 「このアプリに〇〇へのアクセスを許可しますか?」 のダイアログとほぼ同じ感覚です。中身を見て、問題なければ承認、おかしいと思えば却下、それだけです。
最初のうちは、承認の前に「何をしようとしているか」を必ず一度読む のがおすすめです。慣れてくると目が滑りがちですが、入り口で読み飛ばす癖をつけてしまうと、意図しない書き換えに気づけなくなります。
逆に言えば、ここで止まってくれるからこそ、最初は気軽に依頼を投げて大丈夫です。間違っていたら、承認の手前で却下すればなかったことにできる ので、入り口の心理的なハードルは想像よりずっと低い、というのが3つ目の依頼まで体験するとはっきり分かるはずです。
思った通りに動かなかったときは
ここまでの3つを試してみて、期待した結果と少しズレた返事 が来ることもあるはずです。要約のニュアンスが違ったり、書き換えの位置が思っていた場所と違ったり。
それは普通のことです。一発で完璧な依頼を書こうとする必要はありません。「もう少し短くして」「いや、冒頭じゃなくて末尾に足して」 と返すだけで、会話の続きとして直してくれます。
これも ChatGPT に「もうちょっとカジュアルにして」と返す感覚と同じです。Claude Code は前のやり取りを覚えたまま続きの依頼を受け取れる ので、ゼロから書き直さなくても、追加のひと声で軌道修正できます。
最初の頃は、一発勝負ではなく、何往復かのキャッチボールで仕上げていく という前提で気楽に投げてみてください。そのほうが結局、早く欲しい結果にたどり着きます。
まとめ
最初のプロンプトで体感してほしいことを、要点だけまとめます。
- 完璧な依頼を考えなくていい:普段、人に頼むときの言葉でそのまま投げて構わない
- 読む → まとめる → 触らせる の順で試すと、Claude Code の動きが段階的に見える
- 書き換え系の依頼では確認が出る:勝手に動かないので、最初の一歩は安心して投げられる
- ズレたら追加のひと声で直す:一発勝負ではなく、会話で仕上げる
「もっと狙った仕事をしてもらうための書き方」については、Step 4「プロンプト設計を学ぶ」でじっくり扱う予定です。最初の段階では、型を覚える前にまず手を動かす感覚をつかむこと のほうが、ずっと早く Claude Code に馴染めます。
Step 2「動かしてみる」はここで一区切りです。次の Step 3「機能を使いこなす」では、毎日の操作を支える コマンド類——スラッシュコマンド・プロンプト記号・キーボードショートカット——を順番に整理していきます。最初のひと声に慣れたら、次は 会話そのものを少し効率化する道具 を覚えていく流れです。続けて読んでいただくと、入門から実用にかけての足元が固まります。
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