マギのクロゼミ
応用 #Claude#コマンド 公開 2026.04.22

Claude Code スラッシュコマンド入門。最初に覚える8つの基本

`/` を打つとメニューが出る、Claude Code 本体への操作命令——それがスラッシュコマンドです。8つだけ覚えておけば、毎日の作業がひと回り軽くなります。最初に押さえる5つと、ときどき使う3つを順に整理しました。

はじめに

ここから Step 3「機能を使いこなす」に入ります。最初に取り上げるのは、Claude Code を毎日使うときに足元を支えてくれる コマンド類 です。

「コマンド」と聞くとプログラマー専用の難しいものに感じる方もいるかもしれませんが、中身はもっと素朴で、入力欄に決まった文字を打つだけで使える「ショートカット集」 です。マウス操作を減らして、キーボードだけで Claude Code をひと回り効率よく動かすための道具と思ってください。

このシリーズでは、コマンドを 3つの層 に分けて整理していきます。

  1. スラッシュコマンド/ で始まる):Claude Code 本体への操作命令
  2. プロンプト記号@ !):依頼文のなかで使う、入力を効率化する記号
  3. キーボードショートカット:流れを止める・モードを切り替える物理キー

この記事ではいちばん使用頻度が高い スラッシュコマンド を扱います。読み終えるころには「Claude Code のメニューを自分で開ける」状態になっているはずです。

スラッシュコマンドとは何か

スラッシュコマンドは、入力欄に / を打つと候補が出てくる 専用のショートカット のことです。

ここで一度、ふだんのプロンプト との違いを整理しておきます。

種類中身
ふつうのプロンプトClaude(AI)への依頼「README を読んで要約して」
スラッシュコマンドClaude Code(道具)への命令/clear(会話をリセット)

ふつうのプロンプトは 「Claude さんへのお願い」、スラッシュコマンドは 「Claude Code というアプリへの操作」 だと思うと違いがはっきりします。

ブラウザに例えると、検索窓に「天気」と入れて Google に質問するのが前者、Cmd + T で新しいタブを開くのが後者、というイメージです。どちらも同じキーボードから行いますが、話す相手が違います。

/ を打つとメニューが出る

実際の使い方はとても簡単です。入力欄でいきなり / を1文字打つと、その瞬間に 使えるコマンドの一覧 がポップアップ表示されます。

/help        ヘルプを表示
/clear       会話の履歴をリセット
/init        CLAUDE.md を作成
/cost        セッションの使用料金を表示
/model       使用するモデルを切り替え
/compact     会話を要約して圧縮
/permissions 権限設定を管理
...

矢印キーの上下で候補を選んで Enter で決定、もしくはコマンド名を直接打ち込んでもかまいません。

ここで先に押さえておきたいのは、コマンドを暗記していなくても / 1文字でメニューが出る という事実です。これさえ覚えておけば、以下の解説をいずれ忘れても困りません。「ど忘れしたら / を打つ」を反射的にできるようにしておけば、それで十分です。

最初に覚える5つ

ここからは実際に使うコマンドを取り上げます。まずは 毎日のように使う5つ から。

1. /help — メニューを開く

迷ったらこれ。コマンドの一覧と簡単な説明が表示されます。

新しいバージョンで追加されたコマンドや、自分が忘れていた便利機能を発見するきっかけになります。「こんなのあったの?」というコマンドが必ず見つかるので、たまに眺めるだけでも価値があります。

2. /clear — 会話をリセット

これまでの会話履歴を全部クリアして、まっさらの状態に戻します。

たとえば、午前中は「LP の文言を直す」依頼をしていて、午後から「別の案件の WordPress テーマを直す」作業に移るとき。話題が完全に切り替わるタイミングで /clear すると、Claude が前の文脈を引きずらず、頭のリセットされた状態で次の依頼を受けてくれます。

イメージとしては、ブラウザの作業タブを閉じて新しいタブで作業を始め直す感覚です。長く続けた会話を一度きれいにしたいときの、いちばん使うコマンド と思って差し支えありません。

3. /init — プロジェクトの説明書を作る

そのプロジェクトの中身を Claude Code が自動で読み込み、CLAUDE.md という説明書ファイルを自分で書き起こしてくれるコマンドです。

CLAUDE.md は、Claude Code が起動するたびに最初に読むメモのようなもの。「このプロジェクトは何のためのものか」「どんなコマンドで動かすか」「触ってほしくないファイルはどれか」などを書いておけば、毎回ゼロから説明する手間が消えます。

新しい案件フォルダで Claude Code を立ち上げたら、まず /init を一度叩いておく——というのは覚えておく価値のある使い方です。CLAUDE.md の書き方そのものは Step 4 でじっくり扱うので、ここでは 「最初に1回打つだけで、説明書の下書きが自動で生成される便利コマンド」 と知っておけば十分です。

4. /cost — どれくらい使ったかを確認

このコマンドを叩くと、いまのセッションでどれくらいトークンを使ったか(入力・出力・キャッシュなど)と、それを API 単価で換算した目安金額が表示されます。

ここで注意したいのは、表示される金額が 直接の請求額ではない こと。Claude Code を使う多くの方は Pro / Max プランの月額定額制で契約しているので、画面に出るドル金額は 「料金」ではなく「使用量の目安」 だと受け取るのが正解です。プランごとに週あたりの使用量上限が決まっているので、/cost はその 上限まであとどれくらい余裕があるか を測るメーターのようなものになります。

普段はあまり気にする必要はありませんが、長時間がっつり使った日や、思った以上に長い会話を続けた日に 「いま自分がどれくらい使っているか」 を見える化できる安心装置になります。特に Opus モデル(高性能だが消費量が大きい)を多用している方は、手元で確認しておくと使い分けの判断がしやすくなります。

5. /model — モデルを切り替える

Claude には性能とコストの違う複数のモデルがあります。/model で、使うモデルを会話の途中でも切り替えられます。

モデル特徴使いどき
Opus最高性能・コストは高め設計の検討・難しい判断・長文の構造化
Sonnetバランス型日常の作業(記事執筆・ふつうのコード修正)
Haiku軽量・高速・安価単純な置換・短い作業

「いま Opus で長い検討をしていたけど、ここから先は単純な置換作業だから Haiku に下げよう」という切り替えが /model ひとつでできます。作業の重さに合わせて道具を持ち替える 感覚で使うと、日々の使い勝手がぐっと上がります。

次に覚える3つ

ここからは「ときどき使う」レベルのコマンドです。いずれも、ある場面に来たときに「あ、あれだ」と引き出せれば十分です。

/compact — 長くなった会話を圧縮

会話が長くなりすぎて Claude の頭が混乱してきたとき、これまでのやり取りを 要約して短くまとめ直す コマンドです。

/clear との違いは、履歴を捨てるか/要約して残すか にあります。/clear は丸ごと忘れる、/compact は要点だけ残す、と覚えておけば使い分けに困りません。

コマンド履歴の扱い使う場面
/clear完全に消す別の話題に完全に切り替えるとき
/compact要約して残す同じ話題のまま続けたいが、会話が長すぎてきたとき

たとえば、ひとつの記事をずっと書き続けているセッションで、会話が長くなって動きが重く感じてきた——そんなときの /compact は効きます。テーマを変えるわけではないので /clear だと文脈が消えて困る、けれど履歴をスッキリさせたい、という中間の要望にちょうどはまります。

/permissions — 権限ルールを管理

Claude Code には「このコマンドは確認なしで実行していい」「このフォルダは触らせない」といった 権限ルール を設定する仕組みがあります。/permissions を叩くと、その設定画面が開きます。

普段はあまりいじらないコマンドですが、「同じ確認ダイアログを毎回出されてうざい」 と感じ始めたときに、よく使うコマンドを許可リストに足してあげると、日常の摩擦が一気に減ります。

ただし、ここで何を許可するかは慎重に。「ファイル削除」「git の強制操作」など、間違うと取り返しがつかない種類のコマンドは、面倒でも毎回確認する側に置いておく のがおすすめです。

/exit — 終了

Claude Code を閉じます。/quit でも同じです。ターミナルから抜けたいだけなら Ctrl + D でも済みますが、「ちゃんと閉じる」意思表示 にはこのコマンドが最もはっきりしています。

さらにある「機能特化」のコマンド

ここまでの8つで毎日の操作はだいたい回ります。ただ、/help を開くと 他にもいくつかコマンドが並んでいるはず です。これらは「特定の機能と紐づいた専用コマンド」で、機能そのものの解説は別シリーズに譲りますが、本記事では 「何のためのコマンドか」だけサッと押さえておきます

/login /logout — 認証の切り替え

Claude Code に どのアカウントでログインするか を切り替えるコマンドです。

普段はインストール時に1回ログインすればそのままですが、個人用と仕事用でアカウントを使い分けている 場合や、別の有料プランに紐づいたアカウントで作業したいときに使います。/logout で抜けてから /login で別アカウントに入り直す、という流れです。

/agents — サブエージェントを管理

サブエージェント は、ひとつの大きな仕事を専門担当に分けて任せるための仕組みです。/agents を叩くと、サブエージェントの一覧表示・追加・削除を行う管理画面が開きます。

サブエージェント機能そのものの解説は Step 3 SubAgent シリーズ で扱います。本記事では「/agents でサブエージェントの管理画面が開く」ということだけ知っておけば十分です。

/mcp — MCP サーバーを管理

MCP(Model Context Protocol) は、Claude Code を外部のツールやデータベースと繋ぐための仕組みです。/mcp で、いま接続している MCP サーバーの確認や、追加・削除ができます。

MCP の概念や具体的なつなぎ方は Step 3 MCP シリーズ で扱います。本記事では「/mcp で外部ツール連携の管理画面が開く」とだけ覚えておいてください。

/bug — バグ報告

Claude Code 自体の不具合に遭遇したとき、Anthropic にバグ報告を送るためのコマンドです。

普段はあまり使うコマンドではありませんが、明らかに変な挙動に出くわしたときに /bug を打つと、現在の会話のコンテキストを添えて報告できます。再現に必要な情報をこちらが手で書き起こさなくていい、というのが便利な点です。

/config — 設定

Claude Code 全体の設定(テーマ、エディタ連携、自動承認の挙動など)を確認・変更する管理コマンドです。

最初のうちはデフォルトのまま使って問題ありません。「もう少し自分の使い方に合わせたい」 と感じ始めたタイミングで触り始めるのが、ちょうどいいくらいの優先度です。

/ メニューには Skills も出てくる

/help を眺めたときに、ここまで紹介していない /review/security-review のようなコマンドが並んでいる場合があります。これらは 「Skills」と呼ばれる別の仕組み で、見た目はスラッシュコマンドと同じでも、出自が違います。

種類中身
Built-in コマンドClaude Code 本体に最初から組み込まれた命令この記事で扱った13個
Skillsあとから追加・自作できる「処理パッケージ」。/ から呼び出せる/review/security-review、自作 /xxx

Skills の中身、公式 Skill の使い方、自作の方法は Step 3 Skills シリーズ で扱います。本記事ではひとまず / メニューには本体コマンド以外に Skills も並んでいる」 とだけ知っておいてください。

なお、サイト全体のコマンドを引きやすいように コマンド集ページ を別途用意しています。/ メニューで見慣れないコマンドに出会ったら、ここで「種類(Built-in/Skill)」と「詳しい解説の場所」をひと目で確認できます。

全部覚えなくていい

ここまで13のコマンドを紹介しましたが、最初から全部覚える必要はありません。実際に毎日使うのは /clear くらい という人も多いはずです。

大事なのは / を打てばメニューが出る」 という1点だけ。これさえ知っていれば、必要になったとき /help/ で一覧を眺めて、その場で覚えればいいだけのことです。

私自身、最初のころは /clear/init の2つだけ知っていれば十分でした。/cost/model は使い込んでいくうちに自然と必要になり、その流れで覚えました。全部覚えてから使い始めるのではなく、使い始めてから必要に応じて覚えていく で十分間に合います。

まとめ

スラッシュコマンドの要点を整理します。

  1. スラッシュコマンドは Claude Code 本体への操作命令:ふつうのプロンプト(Claude への依頼)とは相手が違う
  2. / を打てばメニューが出る:暗記する必要はない
  3. 最初の5つ/help /clear /init /cost /model
  4. 次の3つ/compact /permissions /exit
  5. 機能特化の5種類/login /logout /agents /mcp /bug /config
  6. /clear/compact の使い分け:履歴を 捨てる要約して残す
  7. / メニューには Skills も並ぶ:Built-in と Skills は別物。Skills は別シリーズで
  8. 辞書として引きたいときは コマンド集:種類と解説の場所がひと目で分かる

次の記事「プロンプト記号 @!」では、依頼文そのものの中で使える2つの記号を整理します。スラッシュコマンドが「Claude Code 本体への命令」だったのに対し、プロンプト記号は 「Claude への依頼を効率化するための道具」 です。続けて読むと、毎日の操作の手数がぐっと減らせるはずです。

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