Claude Plugins インストール手順。マーケットから手元の環境へ
プラグインは Skills と違って、フォルダを手で配置するのではなく、`/plugin` コマンドを通して取り込みます。マーケットプレイスを追加してから個別プラグインを入れる、という2段階の手順が独特です。本記事では、その流れを順を追って整理します。
はじめに
前回の「Claude Code の Plugins とは」で、プラグインの正体——Skills / Commands / Hooks / MCP をひと包みにする入れ物——をお伝えしました。今回はその インストール手順 をいちから扱います。
プラグインのインストールは、マーケットプレイスを追加してから、その中の個別プラグインを取り込む という2段階の流れになっています。npm install のような1コマンドで済む種類の操作とは少し違うので、最初は手順がイメージしづらいかもしれません。
この記事では、実際の流れを、
- 全体マップ:マーケットプレイス → プラグインの2段階
/pluginコマンドの全体像- 手順1:マーケットプレイスを追加する
- 手順2:プラグイン一覧を見る
- 手順3:プラグインをインストール
- 手順4:有効化・無効化
- 手順5:削除
- うまくいかないときの確認手順
の順に整理します。
全体マップ:2段階で取り込む
まず、Claude Code がプラグインを取り込む流れの全体像を頭に置いておきます。
[GitHub のプラグイン陳列棚]
↓ /plugin marketplace add
[手元の Claude Code に「陳列棚」を登録]
↓ /plugin
[陳列棚に並んでいるプラグインを一覧]
↓ /plugin install <プラグイン名>
[個別プラグインを手元にインストール]
↓ 有効化されて動き始める
WordPress に例えると、
| WordPress | Claude Code |
|---|---|
| 公式プラグインディレクトリを開く | /plugin marketplace add でマーケットプレイス登録 |
| ディレクトリ内のプラグイン一覧を見る | /plugin でプラグイン一覧 |
| 「インストール」ボタンを押す | /plugin install <name> |
| プラグイン一覧で「有効化」 | プラグインの有効化/無効化 |
| 削除ボタン | プラグインの削除 |
——という対応関係になります。マーケットプレイス追加が「ディレクトリを開く」、プラグインインストールが「ボタンを押す」 に当たる、と覚えると流れが入ってきやすいです。
/plugin コマンドの全体像
プラグイン操作のすべては、/plugin という1つのコマンドの下にぶら下がっています。/plugin を打つと、その時点で自分が呼べるサブコマンドの一覧が出てきます(記事公開時点の代表的な構成)。
| サブコマンド | 何をするか |
|---|---|
/plugin | 現在のプラグイン一覧と、有効・無効の状態を表示 |
/plugin marketplace add <url> | マーケットプレイス(陳列棚)を登録 |
/plugin marketplace list | 登録済みマーケットプレイス一覧 |
/plugin marketplace remove <name> | マーケットプレイスを削除 |
/plugin install <name> | 個別プラグインをインストール |
/plugin uninstall <name> | 個別プラグインを削除 |
「/plugin だけ覚えれば、あとはサブコマンドが画面で教えてくれる」という構造になっているので、最初に覚えるのは /plugin 1つだけ で大丈夫です。
手順1:マーケットプレイスを追加する
具体的に動かしてみます。Anthropic 公式のマーケットプレイス を例に、追加してみましょう。
入力欄でこう打ちます。
/plugin marketplace add anthropics/claude-code
anthropics/claude-code の部分は GitHub の <オーナー名>/<リポジトリ名> の形式です。Claude Code は GitHub 上のリポジトリをマーケットプレイスとして直接登録できる 仕組みになっていて、URL や API キーは不要です。
実行すると、
✓ Marketplace 'anthropics/claude-code' added
Available plugins: 5
のように、追加が成功して 何個のプラグインが並んでいるか まで表示されます。これでマーケットプレイス登録は完了です。
自社の Git リポジトリを追加するときも書式は同じ
社内専用のマーケットプレイスを使う場合も、書式は同じです。
/plugin marketplace add your-company/internal-claude-tools
GitHub Enterprise や私設の Git ホスティングを使っている場合は、URL 形式での指定が要るケースもあります(時期によって対応状況が変わるので、/help か公式ドキュメントを確認してください)。
手順2:プラグイン一覧を見る
マーケットプレイスを追加したら、そのマーケットプレイスにどんなプラグインが並んでいるか を確認します。
/plugin
これだけで、登録済みマーケットプレイスのプラグイン一覧と、自分の環境での インストール状況・有効状況 が表示されます。
[anthropics/claude-code]
☐ web-research-toolkit 未インストール
☐ git-workflow-helpers 未インストール
☑ cli-utilities インストール済(有効)
☑ markdown-toolkit インストール済(有効)
☐ database-explorer 未インストール(無効)
☑ がインストール済かつ有効、☐ が未インストールまたは無効、というふうに視覚的に区別できる表示になっているはずです(表示形式は時期によって変わります)。
手順3:プラグインをインストール
入れたいプラグインが決まったら、
/plugin install web-research-toolkit
と打ちます。Claude Code が自動で、
- マーケットプレイスから該当プラグインのファイルを取得
- 手元の所定の場所(ユーザー全体用フォルダ)に展開
- プラグインに含まれる Skills / Commands / Hooks / MCP を読み込む
- 有効化する
という処理を一気にやってくれます。完了すると、
✓ Installed 'web-research-toolkit' (v1.2.0)
+ 2 skills, 1 command, 1 hook
のように、何が追加されたか が一覧で出ます。/help を見ると、新しい Slash Command や Skill が並んでいるはずです。
インストール直後にチェックすること
プラグインをインストールしたら、すぐに その中身を確認しておく ことを強くおすすめします。確認するポイントは、
| 確認対象 | 見方 |
|---|---|
| 新規追加された Slash Command | /help で並びが変わっているか |
| 新規追加された Skill | /help の Skills 欄 |
| 新規追加された Hook | ~/.claude/settings.json または当該プラグインの hooks/ フォルダ |
| 新規追加された MCP サーバー | /mcp でリスト表示 |
特に Hook は「いつのまにか自動実行される設定」が増える可能性があるので、知らない発行元のプラグインを入れたときは、hooks/ フォルダの中身を一度開いてみるのが安全です。
手順4:有効化・無効化
プラグインは インストール状態と有効状態が別々 に管理されます。「インストールされているけど一時的にオフにしたい」というときに、無効化が役に立ちます。
/plugin disable web-research-toolkit # 一時的にオフ
/plugin enable web-research-toolkit # 元に戻す
無効化すると、そのプラグインに含まれる Skills や Commands、Hooks は 読み込まれなくなる ので、/help の表示からも消えます。「いまだけは静かに作業したい」「特定の Hook が邪魔」というときに使う想定です。
無効化中もインストール自体は残るので、設定や付随ファイルは残ったまま。再度有効化すれば、何も失わずに元の状態に戻せます。
手順5:削除
完全に手元から消したいときは、
/plugin uninstall web-research-toolkit
これで、
- プラグインのフォルダが手元から削除
- 関連する Skill / Command / Hook / MCP の登録が外れる
- プラグイン用の設定ファイルも掃除される
という処理が走ります。削除後は復元できない(再度インストールするとまっさらな状態で入り直す)ので、一時的にオフにしたいだけなら disable で十分 です。
競合したときの優先順位
複数のプラグインが 同じ名前の Slash Command を提供してきた、というケースが起きうります。たとえば、プラグイン A も B も /refactor を提供している、という状況です。
このときの優先順位は、おおまかに次のように整理されます(記事公開時点の挙動)。
1. プロジェクト固有のもの(プロジェクトの .claude/ 内)
2. ユーザー全体のもの(~/.claude/ 内)
3. プラグイン由来のもの(インストール順や有効化順による)
4. Built-in(本体組み込み)
つまり 「より個別なほうが勝つ」 という素直な順序です。プラグイン同士で競合した場合は、/plugin で片方を無効化することで簡単に解消できます。
うまくいかないときの確認手順
プラグインまわりは、Skills より一段ややこしいので、うまく動かないことが起きます。確認手順は、
- マーケットプレイス追加が成功しているか:
/plugin marketplace listで確認 - インストールが成功しているか:
/pluginでインストール済になっているか確認 - 有効化されているか:同じく
/pluginで☑になっているか確認 /helpに新しいコマンドが出ているか:出ていなければ Claude Code を再起動- 発行元を確認:プラグインのリポジトリの README を読み直す
の順で潰すのが効率的です。だいたいは 「再起動」 で解決します。プラグインの読み込みは Claude Code の起動時に行われるので、インストール直後のセッションでは反映されないことがあります。
入れすぎないことの大切さ
ここまでインストールの手順を扱ってきましたが、最後にひとつだけ伝えておきたいのは、プラグインを入れすぎないほうがいい という話です。
理由は単純で、
/helpのメニューが煩雑 になって、本当に使いたいコマンドが見つけにくくなる- Hook の発火タイミング が増えて、Claude の挙動が読みにくくなる
- 競合の解消 が日常的に必要になる
- セキュリティ的な検査範囲 が広がる
——という負担が地味に積み上がるからです。
WordPress でも「プラグインを入れすぎるとサイトが重くなる」とよく言われますが、Claude Code でも似た現象が起きます。「いま自分の作業に必要な3〜5個」 くらいに絞っておくのが、長く快適に使うコツです。インストールしたまま使っていないプラグインがあれば、定期的に /plugin uninstall で掃除しておくのが理想です。
まとめ
プラグインのインストールの要点を整理します。
- 2段階の流れ:マーケットプレイス追加 → プラグインインストール
/plugin1つだけ覚える:あとはサブコマンドが画面で教えてくれる- マーケットプレイスは GitHub リポジトリ:
/plugin marketplace add <owner>/<repo> - プラグインインストール:
/plugin install <name> - インストール直後に中身を確認:特に Hook の内容
- 有効化・無効化と削除は別:一時的にオフは
disable、完全削除はuninstall - 競合は「より個別なほうが勝つ」:プロジェクト > ユーザー > プラグイン > Built-in
- 動かないときは再起動を試す:プラグインの読み込みは起動時
- 入れすぎない:3〜5個に絞ると快適
プラグインの基本操作が手に馴染んだら、次の記事「MCP(Model Context Protocol)とは」で、Step 3 のもう一つの大きなテーマ MCP に入っていきます。MCP は「Claude を外の世界(GitHub、Drive、社内 DB)に繋ぐ共通規格」で、プラグインの中身として配布される MCP サーバーも増えてきています。続けて読むと、Claude Code が「自分のパソコンの中だけで動くツール」から 「外のサービスにも手が届くツール」 に変わる入口に立てます。
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